1995年1月17日の話①
阪神淡路大震災とは
1995年1月17日5時46分52秒、阪神淡路大震災が発生しました。
兵庫県の淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の地震でした。
犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものであったそうです。
あれから、もう29年も経過したんですね。
あの時の経験と、今となって気付いた事を書き記しておきたい。

地震発生時の私
当時、私は会社の寮に住んでました。場所は堺市の大浜ってところです。
私、何故か目が覚めたんですよね。この日の5時40分頃に。
で、時計見て「あー後1時間くらい寝れるなー。」なんて思いながら、二度寝をしようとしたその時でした。「ゴー」って大きな音がしたんです。揺れは無く、音だけでした。
寮が国道に近かったので、ダンプか何かが抜け道で寮の前を通ってるのかな?なんて思ってました。「何やこんな時間に煩いな!」って。
と思った時、グラグラと地震が来ました。私、布団の中で動けませんでした。
ただ、じっと薄暗い部屋の中を見ているだけでした。多分、初めての地震です。
揺れの大きさより、揺れている時間の長さの方が記憶に残っています。実際、私の部屋では本が数冊倒れた程度でしたから。そう、まだこの時点では大地震が発生してるなんて思ってもいませんでした。
今となって、この数秒の経験にも気付きがあるのが分かるんですよね。
正常性バイアス
当時、私は大きな地震なんて一度も経験したことありませんでした。
「ゴー」って大きな音、これは、地響き、地鳴りの類だったのでしょう。しかし、私の脳は、
ダンプか何か大型車両の騒音と判断したんですね。地響き、地鳴りっていう情報が私の脳には無かったためかもしれません。有る情報の中から、平静を保つ為に脳が選択したんでしょう。これは、正常性バイアスの一種かもしれません。
予期しない非日常的な事態に遭遇した時、心の安定を保つために、目前の出来事を正常の範囲内だと認識しようとする心理が働いて、危険を過小評価し、危機回避のための行動を取らない、という風に心理学的には説明され、これを正常性バイアスと呼ばれています。
今、思い起こせば当時の自分の行動の原因が分かってきた気がします。
正常性バイアスの壁を超えるには?
今のところ体に覚えこませるような訓練しかないようです。
つづく…。
志方 への返信 コメントをキャンセル