震災備忘録:阪神淡路大震災 

1995年1月17日以降の日付の無い記憶

阪神淡路大震災とは

1995年1月17日5時46分52秒、阪神淡路大震災が発生しました。

兵庫県の淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の地震でした。

犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものであったそうです。

あれから、もう30年も経過したんですね。

あの時の経験と、今となって気付いた事を書き記しておきたい。

ハミガキどうしてなのか?

もう30年前なので記憶が無いのだが、両親は阪神淡路大震災で自宅が被災し住吉幼稚園に避難した。私は何回か避難所になっていた住吉幼稚園に物資背負って行ったのだが、何時も日帰りにしてました。避難あれている他の方の迷惑になる気がしてたので。

で、そう言う場面を見ていないからなのだろうが、ハミガキどうしてたんだろう?

災害時の口腔衛生は意外と重要で、長期間の避難所生活で偏った食事と満足にハミガキできない環境は、虫歯や歯周炎、口内炎、口臭などの口腔内の問題の生じやすくなります。

口腔内を清潔に保たないと、子供においては、インフルエンザ等呼吸器疾患に罹患するリスクが上がります。また、高齢者の場合も同様に誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症が増加する可能性が高まり、時には死に至る重篤な状態に及ぶこともあります。

口の不健康は、体全体の健康にも影響するんです。

今だから、こんな事言えるのですが、当時は全然知らんかった訳で、持っていった物資にも無かったかと思う。今後は注意しておきたいですね。

さて、ここまでの話で気付いた事を述べてみたい。

災害時の口腔衛生は重要

災害時の口腔衛生は以外と重要で、現在、避難時の持ち出し袋には入れておくべきモノになっていると思います。(水ハミガキとか水無くてもハミガキできるものもあるようです。)

今後、南海トラフ地震災や首都直下地震等大規模地震が発生すれば避難民の多くは高齢者になってしまうと思います。口腔衛生対策をしていないと、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症が増加、災害関連死に繋がってしまうと思います。国も注意喚起をしています。

令和5年 10月5日

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の全部改正について

厚生労働省医政局長名で発信されています。その中に下記の記載があります。

災害発生時には、避難生活等において口腔内の清掃不良等によりリスクが高くなる誤嚥性

肺炎の発症等の二次的な健康被害を予防することが重要であり、平時から国民や歯科口腔保健の関係者に対して、災害時における歯科口腔保健の重要性について普及啓発活動に努める必要がある。

また、地方公共団体においては、大規模災害時に必要な歯科保健サービスを提供できる体

制構築に平時から努める必要があり、災害時に対応できる歯科専門職や災害発生時の歯科保健活動ニーズを把握する人材の育成に努めるとともに、地域の職能団体等の関係団体と連携するように努めることとする。なお、大規模災害時の歯科口腔保健等に関する活動の指針等を策定する等の対応を行うことが望ましい。

災害時の口腔衛生重要ですね。

つづく…。

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