震災備忘録:阪神淡路大震災 

1995年1月17日以降の日付の無い記憶

阪神淡路大震災とは

1995年1月17日5時46分52秒、阪神淡路大震災が発生しました。

兵庫県の淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の地震でした。

犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものであったそうです。

あれから、もう30年も経過したんですね。

あの時の経験と、今となって気付いた事を書き記しておきたい。

南海トラフ地震の被害想定

3月末に内閣府が、南海トラフ地震の新たな被害想定を公表しました。

30年以内に80%程度の確率で発生するとされています。

前回の被害想定の公表が、2012年~2013年頃のようです。

前回と比較してみます。

2013年       2025年

死者           32.3万人      29.8万人(-2.5万人)

全壊焼失建物       238.6万棟      235万棟(-3.6万棟)

停電           2710万軒      2950万軒(+240万軒)

避難者数         950万人      1230万人(+280万人)

食料不足(3日分)    3200万食      1990万色(-1210万食)

インフラ・建物への影響  169.5兆円     224.9兆円(+54.4兆円)

災害関連死は、2万6千人~5万2千人を想定しているようです。

あまりに被害が多き過ぎて、今一想像できません。

太平洋側関東以西はほぼ被害が発生するようです。

津波の発生も想定されています。

1メートル以上の津波が沿岸に到達する最短時間は、静岡県で2分、和歌山県3分、高知県5分と見積もられているようです。東日本大震災時の津波到達は約15分らしいので。地震発生から津波発生までの時間は短いようです。もし、発生した場合、避難する時間はかなり短い地域がある事になります。

う~む、こんな地震発生したら日本はどうなってしまうのだろうか?

日本に住んでいる以上、覚悟はしておかなければならないのだが。

さて、ここまでの話で気付いた事を述べてみたい。

平等は無い。

これだけ被害の地域が大きいと、国にしても地方自治体にしても、満遍なく救助、支援は無理だと思います。救援に行ける人自体が足らなくなると思います。

お役所の人は、住民に対し「平等」な扱いをしようとすると思いますが、誰かが(政治家?)がそれを止め、出来るところから、どんどん手をつけないと、助かるものもたすからなくなるのではと思ってしまいます。

あくまでも私見ですが、死者の想定29.8万人に対して、災害関連死が2万6千人~5万2千人…何か少なく感じます。能登半島地震では災害死よりも災害関連死の方が多くなっています。多分、南海トラフ地震が発生しても避難所の状態は、それまでに発生した地震の時の時とほぼ同じ状況になるのではないかと思います。

そうです、体育館での雑魚寝状態です。避難者は今までだれも経験した事が無いくらい多くなります。そして避難者も高齢者が多くなる。災害関連死は想定を大きく上回るのではないか?と思います。自宅避難ができた人でも、ライフラインが止まれば、今までの生活はできなくなります。生活の変化は、心身の健康への影響は大きいと思います。

行政が平等に対応できない以上、そこは自分で埋めるしか無いと思います。

厳しい事書いていると思います。

ただ、これが日本に住むと言う事だとも思うのです。

つづく…。

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