震災備忘録:阪神淡路大震災 

1995年1月17日以降の日付の無い記憶

阪神淡路大震災とは

1995年1月17日5時46分52秒、阪神淡路大震災が発生しました。

兵庫県の淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の地震でした。

犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものであったそうです。

あれから、もう30年も経過したんですね。

あの時の経験と、今となって気付いた事を書き記しておきたい。

水とトイレ

阪神淡路大震災時上水道の復旧ですが、最も遅かった神戸市でも4月17日には全戸の水道が復旧。この間、給水はあったと思うが、約3か月上水道復旧に時間が掛かっていた。

下水道の復旧はもっと遅く、神戸市では、9ヶ月間を要したとされています。

水は得る事ができても、汚水を廃棄するのが困難だった事になります。

今年1月28日に八潮市内の県道松戸草加線中央一丁目交差点内において、中川流域下水道の下水道管の破損に起因すると思われる陥没が起き、走行中のトラックが転落する事故が発生しました。地震等無く突然道路が陥没。下水道管の破損に起因すると思われる陥没。

地震以外での下水道の陥没は、老朽化が原因のようですが、年間約2,500件ほど発生しているようです。つまり、大規模地震が発生すると下水道管の破損による道路陥没は増加する。

下水を流せなくなるんです。特にトイレ、流せなくなります。国交省のホームページにマンホールトイレなんてありますが(熊本地震時に実施したようです。)地震で下水道管が破損してしまえば、これも困難な可能性があります。排便、排尿を減らそうと水分補給を減らしてしまうとエコノミークラス症候群になる可能性があり、災害関連死の増加を招いてしまいます。高齢化が進んでいますので、災害関連死での死亡増加の可能性が高まってしまいます。やはり、自分で何かしないといけないようです。

さて、ここまでの話で気付いた事を述べてみたい。

水とトイレの備蓄

少し調べてみましたが,家庭での水の備蓄率は、71.5%。備蓄している「水量」まで把握している家庭は52.6%だそうです。以外と多いかなと思いました。熱中症対策の意味もあるのかもしれません。トイレの備蓄は?というと、22.2%だそうです。水の備蓄に比べると低水準です。実際に困った経験が無いからなのか?このままで、南海トラフ地震地震や首都直下地震等大規模地震が発生するとトイレ難民が発生する気がします。ましてや高齢化でそうそうトイレのためだけに自宅外まで行くのが困難な人も増加するでしょう。仮設トイレが設置されていたとしても、行列できている可能性だってあるんです。

防災対策として災害用トイレの備蓄は重要だと思うんですよね。

つづく…。

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