震災備忘録:阪神淡路大震災 

1995年1月17日以降の日付の無い記憶

阪神淡路大震災とは

1995年1月17日5時46分52秒、阪神淡路大震災が発生しました。

兵庫県の淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の地震でした。

犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものであったそうです。

あれから、もう29年も経過したんですね。

あの時の経験と、今となって気付いた事を書き記しておきたい。

景色

何か、昔に比べると「空」が狭くなった気がしませんか?

別に「空」自体が狭くなったわけでは無く、視線と「空」の間を遮るモノが増えたって感じませんか?そう、高層な建物が増えているんです。

都市計画法や実務においては、6階以上を「高層」と定義。

消防法や電波法では、高さ31ⅿを超える建物を「高層建築」と定義

建築基準法では、高さ60ⅿを超える建築物に対して、構造耐力等、それ以下の建築物とは異なる基準を定めている。

一般的には、15階以上を超高層と呼び、5階以下は中層階ビル、2階以下のビルは低層階ビルと呼ばれている。

狭い土地を有効活用、確かに狭い日本で土地の有効活用の一つだと思う。

神戸市もそう面積が広い都市では無い。(だからポートアイランド等埋め立てしたんでしょうけど。)そうなると高層な建物ができるのも必然となる。

この手の建物は、多分、地震で倒壊する事は無いと思います。

建物としては頑丈な建物だと思います。

ただ、地震でライフライン止まってしまった場合は、対策してないと高層階程、厳しい事になる。震度4以上程度の揺れでエレベーターが止まると、技術者の点検を受けるまで復帰できない。水、トイレ、食料等準備してないとエレベーター復旧までは階段で対応となる。

まるで山の遭難者のような感じ。

そうそう、山って何ⅿ以上とか定義無いそうです。(丘も)。地図上では平地でも実際は、数十ⅿ~数百ⅿの人口の山(高層建築物)が林立する。人口の山岳地帯なのではないか?と思ってしまいます。決して、倒壊しない。土砂崩れなど発生しないが、いざ大きな地震が発生すると遭難者がでるかもしれない山がいくつもある…都市は土地の効率活用はできたがそのため、縦方向の防災対策が必要になった気がします。

さて、ここまでの話で気付いた事を述べてみたい。

都市人工山岳地帯

もはや都市は平地では無く、人口の山岳地帯なのではないか?

神戸市も然り。

この山(高層建築物)には、もう一つ特徴があると思います。

自然の山と違い保水力は無い。そう大雨が降っても、水は流れるだけ。

神戸市は台風の直撃はありましたが、線状降水帯の発生は無い。

もし、線状降水帯が発生したら?川はそんなに大きな河川は無い。

過去の水害で堤防は高いので川から水が氾濫する事は想定しにくい。

但し、街はどうか?下水道が処理能力を上回る水量なら水が溢れる。

溢れた水が坂を流れていく。水は高い所から低い所に流れる。

山(高層建築物)から流れ出した水もそのまま下水道にいく。

では、神戸で低い所はどこなのか?あっ!

つづく…。

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